パワハラ、セクハラをめぐる労働問題と、その相談 ~ 派遣労働者とフリーターのための労働基準と労働問題
近年、労働問題の中でもよく聞かれる言葉に、セクハラ、パワハラがあります。
セクハラはセクシャルハラスメントの略で性的な嫌がらせを指し、パワハラはパワーハラスメントといい、権力や役職などの地位を利用した嫌がらせを指します。
被害者は立場の弱い女性が多いですが、男性の被害者も少なくありませんし、男女ともに被害者、加害者の両方になり得る点や、問題として表に出しづらく、相談もし難い点などが特徴です。
表面化し難い労働問題だけに、水面下での被害を考えれば実態はかなり深刻と思われます。
このうちセクハラは一般的にかなり知られ、人権問題としての情報も浸透してきたため、雇用主、被雇用者ともに取り組みやすく、働きやすい職場環境の条件のひとつとして、事業所自体がジェンダー・マネジメントに対して積極的に取り組んでいる事例も多くなっています。
その一方、パワハラの方は、労働問題としての認知が未だじゅうぶんでなく、被害者の泣き寝入りに終わっているケースが多いのです。
加害者に自覚が無い場合が多いのも、パワハラが労働問題として取り上げられにくい事の大きな原因です。
不況により、不安定でストレスの溜まりがちな職場環境も災いし、上司のうっぷんの矛先として、部下が事実上のいじめを受けている例などは、パワハラの典型です。
たとえ、手を出して暴力を振るうことがなくても、言葉や態度による嫌がらせや無言の圧力などが、相手にとって大きな精神的苦痛を与える場合、これは立派な暴力行為となり、時にはうつ病など重篤な精神疾患を招く原因となります。
明るみに出なくても、人権問題として深刻なのが、このパワーハラスメントです。
なかなか言い出すことが難しく、密かに蓄積していきがちな問題ですが、無気力になって訴える力も無くなってしまう前に、実際に受けた嫌がらせについて、言葉で言われたことや、された事などを、こまめに記録として残すよう努めることが大切です。
メモでも録音でも構いません。証拠となって、問題の解決に役立つ時があるはずですし、行動を取る勇気も必要です。
パワハラを防ぐには、風通しの良い職場環境や民主的な人事管理が不可欠ですから、日頃よりお互いに職場の雰囲気をよくしようとする努力も大切です。
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